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企画

おすすめ診断の作り方⁠|お客様の「どれにしよう」⁠をテーマにする

商品やメニューが多いお店では、「どれにしよう」と迷うお客様によく出会います。その迷いは、そのままおすすめ診断のテーマになります。
この記事では、文房具店「ぶんぐ あおば」の万年筆診断を例に、結果にする商品の選び方と、迷いの種類ごとの質問の作り方を紹介します。

おすすめ診断の作り方 桜色と若草色の色面に貼った白いシールのタイトルと、好み・目的・予算の丸いシール

「どれにしよう」は診断のテーマになる

文房具店のカウンターに色ちがいの万年筆がずらりと並び、インクの瓶とノートの横に「どれにしよう?」と書かれた吹き出しが浮かんでいる絵

おすすめ診断は、いくつかの質問に答えてもらい、その答えをもとに、お店の商品やメニューの中から合うものを1⁠つ選んで返す診断です。答えた人にとっては、迷っていたものが決まる診断です。

ここからは、文房具店「ぶんぐ あおば」で「あなたにぴったりの万年筆診断」を作る流れに沿って見ていきます。ぶんぐ あおばの売り場には、色も形も違う万年筆が何十本も並んでいて、はじめて買うお客様ほど「どれにしよう」と手が止まります。この迷いが、そのまま診断のテーマになります。

お店の中に、次のような場面があれば、おすすめ診断の出番です。

違いをよく聞かれる

「これとこれは何が違うの?」と、商品を見比べながら聞かれる。

棚の前で立ち止まる

いくつか手に取っては戻し、選べないまま時間が過ぎていく。

「おすすめは?」と聞かれる

自分で選ぶより、お店の人に決めてほしいと思われている。

テーマの見つけ方そのもの(お客様の言葉を集めて、診断の形を決める方法)は「診断テーマの決め方」で紹介しています。この記事では、おすすめ診断の形に決めたあとの作り方を見ていきます。

結果にする商品を選ぶ

左はペンがぎっしり並んだ棚、右は木のトレーに間をあけて置かれた4本の万年筆で、棚からトレーへ矢印が向いている絵

おすすめ診断では、質問より先に、結果にする商品を決めます。答えた人が最後に受け取るのは商品なので、ここが決まると、何を聞けばいいかも見えてきます。

売り場の商品をすべて結果にする必要はありません。次の3⁠つに当てはまるものから選びます。

  1. よく迷われている見比べられたり、違いを聞かれたりする商品
  2. 違いをひと言で言える「手帳向き」「手紙向き」のように、向いている人を説明できる
  3. お店で案内しやすい在庫があり、店頭で試してもらえる

ぶんぐ あおばでは、はじめての人によく聞かれる4⁠本を結果に選びました。ほかの万年筆は、結果ページのボタンの先や店頭で紹介します。タイプ診断の結果ごとに商品を割り当てるときの考え方は「結果ごとにおすすめ商品を変える設計」で紹介しています。

1はじめての1本

軽くて手頃。インクの色が見える透明な軸の万年筆。

2手帳に書く1本

細い線で、小さな欄にも文字がつぶれない細字の万年筆。

3日記やノートの1本

長い文章も疲れにくい、なめらかな中字の万年筆。

4特別な1本

手紙やカードに。やわらかな書き味で、長く使える万年筆。

迷いの種類を見分ける

お客様の「どれにしよう」には、いくつかの種類があります。何に迷っているかが分かると、質問で聞くことが決まります。よく出てくる迷いは、次の5⁠つです。

  • 好み味・見た目・使い心地

    「書き味って、どう違うの?」

    質問の例文字を書くとき、どんな感じが好き?

    • すらすら軽く
    • 少し手ごたえがある
    • まだ分からない
  • 目的何に使うか・誰に使うか

    「何に使うなら、どれがいい?」

    質問の例いちばん書きたいものは?

    • 手帳の予定
    • 日記やノート
    • 手紙やカード
  • 場面いつ・どこで使うか

    「持ち歩いても大丈夫?」

    質問の例書くことが多いのはどこ?

    • 家の机
    • カフェや外出先
    • 職場
  • 予算どのくらいかけたいか

    「高いものじゃないとだめ?」

    質問の例1本目は、どんな選び方をしたい?

    • 気軽に試したい
    • 少しこだわりたい
    • 特別な1本を選びたい
  • 経験はじめてか・慣れているか

    「はじめてでも使える?」

    質問の例万年筆を使ったことは?

    • はじめて
    • 昔使っていた
    • 何本か持っている

迷いの種類は、業種が変わっても同じように使えます。カフェなら「甘いのと苦いの、どっち?」は好み、美容室なら「休みの日もセットしやすい髪型は?」は場面、教室なら「はじめてでもついていける?」は経験の迷いです。お客様からよく聞く言葉が、どの種類に当たるかを考えてみてください。

お店の迷いに合わせて質問を並べる

5⁠つの種類を、すべて聞く必要はありません。お店でよく聞かれる迷いを2〜3⁠種類選び、その答えが分かる質問を中心に組み立てます。ぶんぐ あおばでよく聞かれるのは、経験・目的・予算の迷いでした。そこに、好みを1⁠問足しました。

  1. Q1

    経験万年筆を使ったことは?

    はじめての人には、手頃で扱いやすい1本が近づく

  2. Q2

    目的いちばん書きたいものは?

    手帳・日記・手紙で、合う太さと書き味が分かれる

  3. Q3

    目的どんな文字を書くことが多い?

    同じ目的を別の角度から聞き、答えのずれを減らす

  4. Q4

    好み文字を書くとき、どんな感じが好き?

    細字と中字のどちらに寄せるかの決め手になる

  5. Q5

    予算1本目は、どんな選び方をしたい?

    「特別な1本」を選んだ人に、長く使える1本をすすめられる

並べる順は、答えやすい経験や目的から始めて、予算は最後に置きます。お金にかかわる質問は、いくつか答えて慣れてきたころの方が、気軽に選んでもらえます。質問全体の数の目安は「診断の質問数は何問がいい?」で紹介しています。

迷っている人が答えやすくなる3つのコツ

おすすめ診断に答えるのは、まだ商品に詳しくない人です。商品を知っている人と同じ目線で質問を作ると、答える手が止まります。質問を書いたら、次の3⁠つを見直します。

コツ 1商品の言葉ではなく使う人の言葉で聞く

「細字・中字・太字」は、お店にとっては分かりやすい分け方です。でも、違いが分からないから迷っている人には、選ぶ手がかりになりません。使う場面の言葉に置きかえると、答えるだけで太さが決まります。

見直し前

ペン先の太さは?

  • 細字
  • 中字
  • 太字
見直し後

どんな文字を書くことが多い?

  • 手帳の小さな欄
  • ノートや日記の1行
  • はがきの宛名

コツ 2「まだ分からない」も選べるようにする

迷っている人は、自分の好みがまだ分かっていないことがあります。好みを聞く質問に「まだ分からない」を入れておけば、無理に選ばなくて済みます。その答えには、はじめての人に合う定番の1⁠本を返すと決めておきます。

見直し前

好きな書き味は?

  • やわらかい
  • かため
見直し後

文字を書くとき、どんな感じが好き?

  • すらすら軽く
  • 少し手ごたえがある
  • まだ分からない

コツ 3結果を分けない質問は外す

楽しそうな質問でも、どう答えても結果が変わらないなら、答える手間が増えるだけです。ぶんぐ あおばの万年筆は、どれも軸の色が選べます。好きな色を聞いても4⁠本のどれにするかは決まらないので、質問からは外し、結果ページで「色は店頭で選べます」と添えます。

見直し前

好きな軸の色は?

  • 黒
  • 青
  • 赤
  • 透明
見直し後

質問から外す

  • 結果ページで「色は店頭で選べます」と添える

質問文や選択肢の書き方そのものは「診断の質問と選択肢の作り方」で詳しく紹介しています。

結果で「選んだ理由」⁠を返す

開いた手帳の上に万年筆が1本置かれ、ピンクのひもで結んだ札に「手帳に書くあなたに」と書かれている絵

おすすめ診断の結果では、商品の名前だけでなく、答えのどこからその商品を選んだのかを返します。理由が自分の答えとつながっていると、「ちゃんと選んでもらえた」と感じて、手に取ってもらいやすくなります。

ぶんぐ あおばの結果の例

手帳に書く1本:細字の万年筆
手帳に予定を書くことが多いあなたには、細い線が書ける細字の1本を。小さな欄にも、文字がつぶれずにすっきり収まります。

理由の書き方や1⁠つに絞る考え方は「診断結果を商品提案につなげる3つのポイント」、結果ページに何をどの順に置くかは「診断の結果ページに入れるべき要素」で紹介しています。

診断プラスで作るときは

「あなたにぴったりの万年筆診断」のようなテーマを入れると、診断プラスのAIが質問・選択肢・結果をまとめて作成します。質問は自由に編集できるので、この記事の迷いの種類に合わせて言葉を整えられます。結果ページには、商品のページへのリンクやボタンも置けます。

公開中のおすすめ診断

実際に公開されているおすすめ診断も、迷いの種類で見ると、何を聞いて選んでいるかが分かります。カードを押すと、そのまま体験できます。

3⁠つの診断は、診断プラスで作られたものです。自分のお店なら何を聞くかを考えながら、試してみてください。

まとめ

  • お客様が「どれにしよう」と迷う場面を、おすすめ診断のテーマにする
  • 質問より先に、よく迷われていて違いをひと言で言える商品を結果に選ぶ
  • 迷いの種類(好み・目的・場面・予算・経験)から、お店でよく聞かれるものを選んで質問にする
  • 商品の言葉ではなく使う人の言葉で聞き、「まだ分からない」も選べるようにする
  • 結果では、答えのどこから選んだのか、理由をひと言添える

聞くことが決まったら、次は質問の言葉選びです。答える人が迷わない書き方を、次の記事で紹介しています。

次に読む診断の質問と選択肢の作り方⁠|最後まで答えたくなる7つのポイント
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